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ケヤキ

ケヤキ

名称分類情報

名称 ケヤキ
別称・漢字名など ツキ(槻), 欅
英名 Japanese zelkova、 sawleaf zelkova、 Japanese elm、 keaki、 keyaki
ニレ科
Zelkova ケヤキ属
総称 Zelkova
特徴 扇を半開したような樹形が特徴で街路樹に多用される落葉高木。老木の樹皮は鱗片状に薄くはがれます。葉は互生し、卵形-楕円形でややざらつき、鈍い鋸歯があります。羽状脈がめだちます。秋に黄葉または紅葉します。花は単性または雑居性(雄花と雌花または両性花が混在)で、新枝の葉腋につき、花弁はなく、淡黄緑色です。萼は4-5裂します。果実は歪んだ腎臓形で有柄、果実のついた小枝ごと落ちます。「けやけき木(際立った木)」に由来する名とされます。材はかたく、耐久性が高いため寺社や城の建築に用いられ、清水寺の舞台の柱にも使われています。臼や太鼓の胴などにもされます。巨木となり、天然記念物となっているものがあります。


ホウキを逆にしらような雄大な姿と秋の黄葉がみものです。昔からオワンやウスをつくるために切られてしまい、今では山の大きな木は少なくなりました。[樹の本シリーズ(全5巻)より]

街路樹に多用;樹姿が美しい;日(本-九),朝,中国,台[日本花名鑑シリーズより]

ニレ科 落葉樹 高さ20~25m 陽陰◎~○ 花期4~5月果期9~11月初旬【美性】日本産の落葉広葉樹の中ではトップクラスの巨木になる。寿命も長い。幹は灰色がかった滑らかな肌で,途中から扇形にわかれて長い枝となり,先端の細かい小枝まできれいに均等に展開する。新緑や秋の渋い黄葉や紅葉も美しいが,葉の落ちたあとの冬の姿もまたよい。日本ではもちろん世界の落葉広葉樹の中で樹姿の美しさの点では指折りの樹種である。【性質】生長は早い。深く適潤の土壌を好むが,岩だらけの崖にも自生している。植栽するには乾燥地や痩地はさける。大気汚染に弱く,大都市では夏前に落葉したりすることがある。萌芽力があるので太枝を切っても回復するが,優美な樹姿を保つにはなるべく枝のつけ根からの「ふところすかし」による剪定がよく,枝の途中からのぶつ切りは優美さを著しくそこねる。【使い方】緑陰樹として夏には心地よい日陰をつくる。できるだけ自然形でのびのびと伸ばせる場所に植える。単木でも,三々五々点在する形でも,寄せ植えでも,並木でも,林でもよい。青空や夕焼け空を背景に美しい枝ぶりを観賞できるように大きなスケールで配植するとよい。【適地】本州,四国,九州に分布する。北海道では札幌から南で植栽されている。〔名前〕きわだって目立つ木(けやけしき木)の転訛といわれている。(欅,槻,Japanese Zelkova)〔管理〕剪定は休眠中に行う。ニレハムシ,アカアシノミゾウムシの被害がでてきた。 〔繁殖〕実生(毎年実がつくとは限らないが,11月に採種して川砂に播く)〔タブー〕十分な生育空間をとること。   〔海外〕アメリカでは最近宜伝発売されている。[樹木アートブックより]

樹高30m以上の大木になる落葉広葉樹。我国の樹木の中では指折りの大木になる樹種の一つである。ケヤキの漢字「欅」は人が両手でものをさし上げた状態を示しているが、欅の樹形は太い枝が斜上して長く伸び、次々と枝分かれしてついには細い枝が多数樹冠をおおい、まさしくこの漢字が表わす形になっている。これとやや似た樹形の樹木は数多くあるが、ケヤキほど伸び伸びと枝を伸ばし、きれいな扇状に先端の細かい小枝までそろって均等に展開する樹木はまれである。我国の落葉高木の中で抜群の人気を誇るのも当然である。小さい葉のやわらかい新緑、夏の濃い日陰、秋の褐色の葉とそれぞれ趣きがあるが、冬の落葉した枝の美しさも、他の季節に勝るとも劣らない。大木に育てるには肥沃で適潤の土が深くまであることが必要欠くべからざる条件である。日本全国にケヤキは植えられているが、地盤の固い不良地に植えられたケヤキは上に伸びられず、ケヤキ本来の美しい樹形にはならない。大気汚染にも弱く、大都市の交通量の多い地域の街路樹には不適である。萌芽力があるので太枝を切っても回復するが、枝の途中からのブツ切りは樹形をそこねるので、枝の着け根で切りおとす、ふところすかしによる剪定にする。大木になるので広いスペースのあるところに植栽するのが原則で、一般の住宅の庭には無理である。景観を造ることを目的とすることもあるし、緑陰を主目的とすることもある。単木でシンボルツリーのようにしたり、ランダムに三々五々点在するように配置したり、並木状に植えたり、数本寄せ植えにしたり、とさまざまな植え方が行われている。とにかく大きく育てようとするなら、植栽基盤の整備は絶対に欠かせないことを、設計者は肝に銘じておくこと。適地は北海道中部から九州までの良好な土壌のところ。[木を選ぶ・野田坂造園樹木事典より]
栽培情報・適地 生長は早い。深く適潤の土壌を好むが,岩だらけの崖にも自生している。植栽するには乾燥地や痩地はさける。大気汚染に弱く,大都市では夏前に落葉したりすることがある。萌芽力があるので太枝を切っても回復するが,優美な樹姿を保つにはなるべく枝のつけ根からの「ふところすかし」による剪定がよく,枝の途中からのぶつ切りは優美さを著しくそこねる。本州,四国,九州に分布する。北海道では札幌から南で植栽されている。剪定は休眠中に行う。ニレハムシ,アカアシノミゾウムシの被害がでてきた。十分な生育空間をとること。
分布解説 日本(本州、四国、九州)、朝鮮、台湾、中国
適正気温 夜間最低気温-21℃~-18℃で育ちます。

「ケヤキ属」の情報

属学名 Zelkova
科の日本語名 ニレ科
科学名 Ulmaceae
解説 4種からなる落葉高木ときに低木で、クレタ島、西・東アジアに分布する。日本にはケヤキ1種が自生する。葉は単葉で互生し、鋸歯縁、羽状脈が目立つ。花は単性または雑居性(雄花と雌花または両性花が混在)で、新枝の葉腋につき、花弁はない。萼はふつう4-5裂。果実は歪んだ腎臓形で有柄。

写真及び植物画

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