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ケイオウザクラ

ケイオウザクラ

名称分類情報

名称 ケイオウザクラ
別称・漢字名など 啓翁桜
バラ科
総称 Cerasus
特徴 サクラの園芸品種。葉の展開前に開花し、花は径2cmほどの淡紅紫色の5弁花で、散形状に2-3個ずつつき、花弁は広卵形-円形で先端に深い切れ込みがあります。萼筒は広鐘形で基部に毛がはえ、萼裂片は長楕円状披針形です。小花柄には毛が多くはえます。落葉小高木。小枝がよく枝分かれし、枝先がやや波打って横に広がり、球状の樹形となります。しばしば幹から気根がでます。葉は互生し、楕円形-倒卵形でまるみを帯びて先が腺で終わる重鋸歯があり、葉先は尾状にとがります。葉の表面は濃緑色で光沢があって短毛がはえ、裏面にはまばらに長毛がはえます。葉柄の上端(ときに基部)に蜜腺があります。果実はほぼ球形で紫紅色に熟し、甘みがあります。カラミザクラ(シナミザクラ)とコヒガンザクラまたはカンヒザクラの雑種と考えられている品種で、福岡県久留米市にてカラミザクラを台木にし、コヒガンザクラを接木したものの枝変わりに花き研究家の弥永太郎が作出者の吉永啓太郎の名をとってケイタロウザクラ(啓太郎桜)と名づけ、切花用の品種として啓翁桜の名で知られるようになりました。しかし、兵庫県宝塚市で作出された敬翁桜(吉永啓太郎を敬うという意味の名)と名称の混乱が起きました。また、敬翁桜はトウカイザクラ(東海桜)、ガクナンザクラ(岳南桜)の名でも出回ります。敬翁桜(東海桜)はほうき状、啓翁桜は球状の樹形になる点で区別できます。

該当する属情報はありません。

写真及び植物画

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No.38603
提供元:豊田武

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